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秘密の時間は私のもの

第9章 立川颯太 前編

泣きすぎと言うけども実際僕を泣かせたのは上野だ。


まあ、悪い意味ではないけれど。


お礼を、言うべきなんだろうか。


でも、上野にとっては別にどうってことない言葉だっただろうし。



......そういえば、僕、これのお礼言ったっけ?



目から缶を離し、見るは持ってきてくれた便り等。


これのこと+でお礼すれば自然かなぁ、と思っていると


僕の頭に1つの疑問が生まれる。



そういえば....あれ貰ったのって“昨日”なんだよね?

じゃあなんで昨日届けに来なかったんだろう.....

用事でもあったのかなぁ



うーん、と唸っていると上野が、あ!と声を出し頭を項垂れた。



「??どうしたの?」

「そうだよ.....今日、土曜なんだよ.....
昨日、別に届けなくていいんじゃねって思ったのがダメだったんだ
なんだったら昨日聞きたいこと思い出せよ。自分
気になる衝動で曜日気にせず来てんじゃねぇよ
土曜なのに、俺......はぁ....もうこんな時間とか.....俺の休日.....」



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