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秘密の時間は私のもの

第10章 立川颯太 後編

その大きな音に柳という男は口を止め視線をこちらに向けた。



「....君が立川くん?」

「....は、い....」

「......お話、したいんだけど、来てくれるぅ?」



柳は不気味すぎるほど楽しく笑っていて


行ってもいい事なんてないことは嫌というほど伝わった。


でも、この雰囲気で嫌と言う度胸なんて僕にはないわけで。


怖いけど、きっと行かない方が何十倍も怖い。


そう自分に言い聞かせ、僕は首を縦に振ったのだった。







































「ふわぁ.....」

「お、おはよ。上野」

「ん.....?立川は?」

「お前、立川を頼り過ぎだろ。立川は....なんか柳に呼び出されたっぽい.....なにしでかしたんだろうな」

「.........ふーん.....」

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