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秘密の時間は私のもの

第10章 立川颯太 後編

よし!と気合を入れ、肩に触れようとしたその時。



「立川颯太くんっていますかー?」



クラスの出入り口からそんな声。



僕の、名前?



見れば、知らない人な上に見た目結構チャラい感じ。


当たり前だがそんな知り合い僕にはいない。



「うわ....となクラの柳じゃん....」

「あいつ、やべぇんだろ?いろいろ....」



そんなクラスメイトの声を聞き、僕の心を不安が覆う。



僕、なにかしたっけ?



考えるも出てこなくて。



「あっれー?ここにいるって聞いたんだけどなぁ。ちょっと変わった趣味持ってる立川颯太って奴が」



ドクンと脈打つ心臓。


変わった趣味って.....まさか...


でも、隣のクラスって....なんで.....



「んー......おかしいなぁ....たしかにこのクラスって聞いたんだけど。ホm」



ガタッ!



僕の予想通りの言葉の1単語。


聞こえた途端、体が反応し、僕は席から立ち上がった。

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