テキストサイズ

秘密の時間は私のもの

第10章 立川颯太 後編

僕は勢いのまま、その場に倒れ込んだ。


上を見上げれば、僕を取り囲んで見下ろす男の数々。



怖い



瞬時にそう思う。


人から見下ろされるというのはこれほどまでに恐怖が募るのか。


震え始める僕に柳がしゃがみ、視線を合わせた。



「まあ、細かいことは気にすんな。今を楽しめ」



柳はニヤッと笑い、僕の髪を乱暴に掴むとそのまま顔を横に向けさせられた。


そこで、見えたのは自分の下半身に付いているもの。



「ひっ...」

「なーに初めての女みたいな声出してんだよ。好物だろ?お前の。ほら、くわえろよ」



出している男は腰を前に突き出し


柳は僕の口をそれに当たるように頭を押す。



「や、やだ!や....んぶ...!!」



言葉を吐くため口を開いたのが迂闊だった。


そのままそれは容易く僕の口に差し込まれた。



嘘....いやだ....なんで...こんな.....



今の状況に頭が混乱し、涙を流せばそれが口から抜かれた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ