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秘密の時間は私のもの

第10章 立川颯太 後編

僕の口の中には少しだけ入っていたそれの臭いと味が広がり、僕は思い切りむせた。



「おいおい。むせてんぞ」

「お前、風呂入ってんのかぁ?」



冗談を言い合う男達の様子を見て異常だと感じる。


なぜ、なぜこの状況で笑っていられるんだ。


僕は、男なのにどうしてこんな真似をするんだ。


なんで僕が選ばれたんだ。


なぜ、なんで、どうして......


溢れ出る疑問を相殺するように柳が呟いた。



「なんだ。お前、未経験か。つまんねぇ。ホモって言うからフェラとか上手いと思ったのになぁ」

「新しい玩具候補だったのに的外れだったな。柳」

「うっせぇ」



新しい、玩具?


つまらない?


つまり、僕はこの人達の遊びのために連れ出されたってこと?


なに.....それ.....


すごく、すごく屈辱的だ。


人が必死に隠してきたものを勝手に見付けて.....



........あ



そこで再び出てきた疑問。

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