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秘密の時間は私のもの

第13章 小さな変化

そんな俺を滝波は軽蔑の眼差しで見るも


その手はペンを持ち、スケブには俺のブツをせっせとデッサンしている辺り


相当自分も気持ち悪いといつ気付くのだろうか。


それにしても......絵を描くのが上手いせいか


滝波の描くブツは妙にリアルで....


その上、先端から垂れているモノまで描き足すからグロさ倍増。


それが自分のブツだと思うとまた微妙な気持ちになる。


というか、俺は何故律儀に描き終わるのを待っているのか。


颯太はもう居ない訳だしここにいる意味は無い。


勃ってるこれは仕方ないからトイレにでも行って



「考え事、立川くんのことですか」



不意に掛けられた言葉にズボンと下着を上げる手が止まる。


滝波の方を向くも滝波の視線はスケブに向いていて


表情を読めないため、何を意図した質問なのかよく分からない。


そうだ、と言えば何か教えてくれるのだろうか。

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