
秘密の時間は私のもの
第23章 止められない止まらない
空気は最高に絶不調。
颯太は一時停止を決め込み、滝波からは殺意を感じる。
そもそもはお前のせいなのだが。
でも、まあ、有り得ない言葉だとは自分でも思う。
自分で蒔いた種は自分で刈れ
てめぇのケツはてめぇで拭え
等々。
正にこの状況を表し、その通り行動を起こしたいのだが
「っ.....」
必然か偶然か。
颯太の膝の位置。
完全に股間に当てられており、どうにも動きが取れん。
取れば、快感が俺を襲い、口からは聞きたくもない自分の甘い声が出るのだろう。
これらはすべて言い訳で、結局の所、どう動いていいのか分からないんだろう?
どこからかの声も当たっているが、説明した状態は嘘偽りないものだ。
とにかく、この状態をどうにかしない限り思考も思うように回らないのだ。
「そ、た.....ちょ、っと....膝、どかs」
ぐりっ
「んぁ!」
「こう?」
誰が動かせって言ったんだよ!
俺はどかせって言ったんだよ!
というより、この行動、なんなんだ?
さっきの言葉、確かに颯太の胸に刺さったはずなのに。
