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秘密の時間は私のもの

第4章 滝波葉結という人間





この1週間"題材"として働きに働いた。


つってもマジで"ヤる"だけなんだけど。


それで、言いなりになるだけでは何かと面白くないと思った俺は


1週間、滝波の行動を監視。


何か1つでも弱味を.....と見張って見張って見張りまくった結果。


何故か俺は今、正座をしている。


目の前にはしゃがみ俺を見る滝波がいた。



「言いたいことはそれだけですか?藤塚被告」

「なんも言ってねぇし.....」

「言い訳は言語道断。ストーカーも歴とした犯罪です」



誰がてめぇなんかのストーカーなんて...


思うけど、俺の記憶がはっきり告げている。



"お前は滝波葉結のストーカーだ"



と。


なんてったって記憶の中の俺はキモいくらい滝波を追っていた。


あぁ、愚かな俺よ。


何が嬉しくて腐女子に指さされなきゃいけないんだ。


唯一の救いはこんな惨めな姿を颯太に見られなかったことくらいで。

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