秘密の時間は私のもの
第2章 .........は?
キーンコーンカーンコーン
鳴り響くは放課後の合図。
緊張が解かれたようにあちらこちらでがやがやざわざわ喋り声。
それは友達との遊びの約束や、部活のことなど多々。
まあ、俺は誘う友人もいないし誘われるほどの人付き合いもしていない。
その上、部活さえもしていないとあらば放課後、暇で仕方ないはずだけど
俺の放課後の予定は365日、学生という身分が終わるまで決まっているわけで。
もしかしたら学生が終わってもこの行事は続くかもしれないな。
俺は賑やかしい教室を抜けいつもの場所へ。
としたところを誰かに腕を引っ張られることにより止られる。
後ろを向けばクラスメイトの女子が2人見えた。
なんだかキャッキャと嬉しそうでこの後の出来事が目に浮かぶ。
ならば逃げよう、と目論むもそう簡単にはいかない。
「藤塚くん、あのね、これ、渡してって言われて」
手紙を差し出され、先手を打たれればもう術なし。