秘密の時間は私のもの
第7章 2人の関係
ちらりと時計を確認し、現在が昼休みであることを実感する。
別に見ずとも周りの弁当の匂いだとか
雰囲気で分かるのだけど。
このように、俺は、朝登校してから時計を気にし続けていた。
それは今日に限ってではなく“題材”として働き始めて
2週間ほど経過した頃から始まった癖みたいなもんだ。
“題材”の話が出るってことは原因は放課後にあるわけで。
最初の頃の俺の気持ちを知っている奴なら誰もが思うだろう。
あぁ、分かる
放課後、早く来て欲しくないんだよな
だってあんなことしなきゃだし
時間よ、止まれー!ってな
正解!!
ってすごく言いたい。
なのに俺は全く逆のことを思っている。
放課後のことを憂鬱に思うどころか楽しみにしてるし
そのために見る時計は早く進めと思っている。