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秘密の時間は私のもの

第7章 2人の関係

自分にがっかりだよ。


あんなに嫌がっていた癖に


“見られること”に“興奮”を覚え始めたなんて。



「........はぁ.........」



溜息も出るってもんですよ。



「最近、藤塚くん、溜息多いね」

「悩み事、あるのかな」

「憂いがあっていいよねぇ....」

「相談に、乗ってあげたぁい」



.......イケメンって辛い



ただ溜息を吐いただけでこんなに騒がれんだもんな。


他の男子はこれを羨ましいと言うけれど


それは“女に興味がある”から言えることだ。


女にちやほやされたいから言えることだ。


まあ、別に俺も健康な男子高校生だから


溜まればAV見て抜くくらいには、女見て興奮するけどな。



それよか、颯太のエロい腰つきの方が余程なんだけd



「行きなって」

「えーダメだってー。絶対私のことなんて眼中に無いもん」

「話聞くくらいいいじゃん。同じクラスなんだしぃ」

「えー?」



これはもしや、俺のさっきの溜息についての話なのか?



だとしたら、来られても困る。


ここは気分転換と称し、教室を出るとしよう。

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