テキストサイズ

秘密の時間は私のもの

第7章 2人の関係

それに比べて....


滝波の様子といったら平然どころかどうでもいいといった感じだ。



この女....もしかしなくても.....



颯太の意思は関係なしで自分の思いだけで颯太を振り回しやがったな?


許すまじき行為。



真面目みたいな顔して、俺らを騙しやがって.....



「誰が真面目だとほざいたんですか。見た目で勝手に判断するの、いくないです」

「エスパーかよ....こえぇわ」

「貴方の思っていることなんて手に取るように分かりますよ。単純明快すぎて」

「あ"ぁ"?なんだと?」

「で、でも、葉結ちゃん、学年トップだよね?」



俺らの喧嘩を止めるように颯太が慌てて吐いた言葉。


俺には聞き捨てならない言葉だった。


正直言って、自分も別に勉強ができないわけじゃない。


むしろできる方と自負していたが


毎回分けられる成績表の順位はいつも“2”を示していた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ