秘密の時間は私のもの
第7章 2人の関係
まあ、別に?
勉強が全てじゃないし?
順位とか別にどうでもいいし?
そう思ってもやっぱり負けたという思いはあって
気になって探した1位の存在。
結局見付からなかったんだけど、まさかこんな近くにいたとは。
チッ.....
どこまでもいけ好かない女だ。
「それが真面目という証拠にもなりません。現に私はその順位を取るのに“真面目に”勉強したことありませんし」
..........ほう....?
べっつにー俺もーしたことないですけどー?
1度だけ1位を取ろうとした時以外はな。
もちろん、取れなかったけどな。
取った相手がそうほざくこの女と分かった今では
この女が腹立たしくて仕方ない。
「そっかぁ......いいなぁ。いつかは僕もそんな言葉、吐いてみたいなぁ」
俺が腹立たしく思う言葉を颯太は
言ってみたいと言い、ほんわか微笑む。