秘密の時間は私のもの
第8章 藤塚亞
「..........かく」
...........ん?なんだ?
「.......つかく」
誰かが、俺を呼んでる.....?
つーか、なんでこんな目の前真っ暗.....
「........じつかくん」
........あー、そういや俺、寝ちまったんだっけ
重い瞼を開ければぶつかる近距離の視線。
まさかキスしようとしてた?
と思うほどの距離に思わず眉間にシワを寄せるが
途端に真っ赤になった目の前の顔を見る限り、そうではないらしい。
「あ、えと.....集会、終わった、よ...?//」
どうやらクラスメイトらしく
わざわざ俺を起こしてくれたらしかった。
とりあえずはお礼かな....
ボーッと考えている俺の耳に入ってきたのは男子たちの話し声。
「マジやばいよな!!」
「やばい!」
「あの保険医はやばい!!」