俺の弟はホモなのか?
第30章 ★新章★僕の兄貴はデートに食いつくのか!?
「――――…帰ります…
ご馳走さまでした―――…」
俺は、何も答えれない向井に…
二万を挟んだ黒い伝票ファイルをテーブルに置いた――…
「ちょっ…これ…ミチル君…」
「足りませんか?」
挟んでる金額を見て向井は、俺を止める…
「こ…これは、多すぎるよ」
「なら、チップにしてください―――…
こんな事で…兄貴の気を引いても…意味ないですから…
このクオリティで一人千円な訳無いって…あの、鈍感な兄貴でも分かりますよ…
ちゃんと支払えば…兄貴も気負いしなくてすみますし…」
グッと…伝票を握る向井の歯ぎしりが聞こえてきそうだった…
「ご馳走さまでした。」
俺は、兄貴の戻りを待たず…
個室を出た――――…
すると…丁度…兄貴が戻ってきた――――――――…
「あ…あれ?ミチル――…?」
「帰ろう…支払いは、俺しといたから――――――…」
「えっ!あ…ぁ…そうなの?」
「二千円だろ?超激安じゃん――――…買い物…途中だったし…行こうぜ!」
支払いの件をあやふやにすると…俺は、兄貴の肩を掴み…出口に向かう――――…