俺の弟はホモなのか?
第30章 ★新章★僕の兄貴はデートに食いつくのか!?
すると―――…追いかけるように…向井が部屋から出てきた――――――――…
「あっ!先輩、今日はありがとうございました!!
今度は、ちゃんとした夜のディナーをちゃんと食べに来ますね!
ありがとうございました…凄く美味しかったです!!
では、お先します―――」
兄貴は、眉間にシワを寄せる向井に…笑顔で今日の礼をする…
俺に向けた厳しい表情だったが…
目の前で兄貴が太陽の様に笑うのだ……
険しい顔はもう…出来ないらしい…
「あ…別にいいって――…
何か…余計なお世話だったかもって―――…反省してたし…逆に悪かったな…」
兄貴は、ニッコリ笑い…いいえ――――…と、向井のセリフを包む…
俺は、そんな兄貴の後ろ姿を見つめ…
視線を落とした―――――…
嫌みな奴だ――――――…
俺は…
余裕が無い……
大人な二人の外側の……
今のポジションが…ど〜しても…
居心地が悪いから…
俺は、威嚇し…牽制し…
強いフリをする――――…