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特別刑務所(仮)

第10章 風邪。

「んー。あれ?九条がまだ寝てる。今日は学校なのに朝御飯作ってないよね?寝坊なんて珍しいなー。」

いつもならとっくに起きているはずの九条はまだ布団の中にいた。
珍しいこともあるものだと九条に歩み寄る。

「九条ー朝だよ。」
「え?もう?」

布団から起き上がる九条の顔は赤みを帯目は虚ろ。
だるそうにベッドから降りる。

「朝飯作るから支度しておいで。」
「うん。」

まぁ、九条が寝坊と言ってもまだまだ時間に余裕はある。
冬だし、寒いから起きるのが嫌になっての二度寝かな?とか思いながら昨日数着買った中の一つを手に取り着替える。


だんだんだん!


着替えていると下の方ですごい音がした。
まるでなにか落ちるような。
慌てて下へ降りていくと階段の下で踞る九条が目に入った。

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