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特別刑務所(仮)

第11章 試験。

その日から夜は九条から
朝と昼間は三人から勉強を教わる。
とは言え、三人は九条とは違い優しく教えてくれた。



「今日はテスト当日だな。ま、今日まで勉強したし頑張れよ」
「う、うん。・・・九条俺出来たらさ・・・」
「・・・・・・」


ん?
九条はなにも言わず笑っている。

「るーちゃん!」
「うわー!」
「瑠依、楽しみにしておくよ。」
「う、」


早く行けと九条は手をやる。
呼びに来た瀬川の背を押し表へ出る。
外に出るとニヤニヤしている佐野と狩野がいた。

「も、もう行くぞ!」
「ははは。るーちゃん顔真っ赤!」
「ばっ!ばか!」


三人より少し前を歩く。
後ろから楽しげな声が聞こえる。
絶対俺をバカにしている。


「あー、もう!お前らだって・・・」
「ふふふ。そーね。俺も夕ちゃんも、さのっちもるーちゃんと一緒かもね!でも、るーちゃんに聞く九条さんは和の話と雰囲気が違うね」
「あ、確かに。俺も思った。」

佐野と瀬川は顔を見合わせ話す。

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