特別刑務所(仮)
第18章 刑務。
そうあれは候補生の一人が片目つぶれたときの事だった。
その日彼は一人の青年を連れてきて、麻酔も打たずその彼から角膜を奪い去ると仲間に移植手術を施した。
仲間にはもちろん麻酔を使ってのオペ。
話によれば医者らしく、オペの経験もあるとのこと。その道のことはよくわからないが恐らくそれなりの腕なのだろ。オペは滞りなく終了した。
ただ、角膜のために連れられたその少年はその後無惨に切りつけられ殺されていた。
打ち捨てられた体はバラバラにされ両目はくり貫かれていた。
「君は「駒場。」
「え?」
「俺は駒場和明。」
「え、ああ。駒場君は、殺しかたが残虐的になることがあるよね?」
「・・・・・・たまに、体が勝手に動くんだよ。意識と関係なく。なんだろうな。こんな異常なところにいるからかな?」
自虐的に笑うその顔は暗かった。
ただ、言っていることがわからない訳じゃない。
俺もたまに・・・
「九条君。ひとつお願いがあるんだ。」
「願い?」
「うん。もし、俺がただの殺人快楽者に成り下がったときはそのときは君が容赦なく俺を撃ち殺してくれないか?」
「え?」
あまりに唐突なその願い。
ただ、駒場が話す理由を聞き俺は承諾した。
その日彼は一人の青年を連れてきて、麻酔も打たずその彼から角膜を奪い去ると仲間に移植手術を施した。
仲間にはもちろん麻酔を使ってのオペ。
話によれば医者らしく、オペの経験もあるとのこと。その道のことはよくわからないが恐らくそれなりの腕なのだろ。オペは滞りなく終了した。
ただ、角膜のために連れられたその少年はその後無惨に切りつけられ殺されていた。
打ち捨てられた体はバラバラにされ両目はくり貫かれていた。
「君は「駒場。」
「え?」
「俺は駒場和明。」
「え、ああ。駒場君は、殺しかたが残虐的になることがあるよね?」
「・・・・・・たまに、体が勝手に動くんだよ。意識と関係なく。なんだろうな。こんな異常なところにいるからかな?」
自虐的に笑うその顔は暗かった。
ただ、言っていることがわからない訳じゃない。
俺もたまに・・・
「九条君。ひとつお願いがあるんだ。」
「願い?」
「うん。もし、俺がただの殺人快楽者に成り下がったときはそのときは君が容赦なく俺を撃ち殺してくれないか?」
「え?」
あまりに唐突なその願い。
ただ、駒場が話す理由を聞き俺は承諾した。