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特別刑務所(仮)

第21章 佐野。

俺たちは学校の外へ出された。
すでに学校の前に九条たちが来ていた。

「九条!」

これは嘘だよと、言ってほしかった。
抱きつく俺に九条は黙ってて悪かったと、俺に現実を突きつける。

「れーん!さすがだねー。さすが俺の被験体。結構早めに出られるんだよ?これでも!よかったねー」
「なんで?何で黙ってたんだよ!」


怒鳴る佐野と対照的にいつもと変わらない態度の木下。

「んー?だって話したらいけない決まりだしー
ま、いーじゃん!外に出られるだから!さ、いくよー」


ほとんど無理矢理佐野は木下に歩かされる。
俺たちもその後に続くように歩く。
ここに来た日以来の外へ繋がるドアの場所。
そこにたどり着くと木下は上着のポケットから鍵を取り出す。


「練。お疲れさま。」
「え?」

そう言うと首と、手足の枷を外した。

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