
特別刑務所(仮)
第8章 狩野。
「こんなの人権侵害以外のなにものでもないじゃないか!」
「人権?」
増田はそういうと鼻で笑う。
「夕日君。君たちにそんなものないよ。国を滅ぼすかもしれない、人々に恐怖や絶望を与えてきたそんな君たちが国のためにその身を持って償うためにここに容れられているだよ?それなのにまだ逆らうの?」
木下は呆れ顔で言う。
償い?これが?こんなのだだ・・・
「いいかい?夕日君。君たちをただ辱しめているんじゃないんだよ。必要なのはこちらが上であることを再認識させ君たち被験者がどれ程従順になるのか。それが見たいんだ。そう、ここを出所したときに国と言う絶対的なものから与えられる法律と言うルールをいかに守らせるのか。恐怖で支配するもよし、優しさで支配するもよし。犯罪者にはどれが一番効果的なのかを見るためにはここに人権なんて必要ないよ。」
木下は俺の頭の上に手をのせ耳元で囁く。
その声は酷く低く、逆らうことを許さないと言っているような、そんな声だった。
「人権?」
増田はそういうと鼻で笑う。
「夕日君。君たちにそんなものないよ。国を滅ぼすかもしれない、人々に恐怖や絶望を与えてきたそんな君たちが国のためにその身を持って償うためにここに容れられているだよ?それなのにまだ逆らうの?」
木下は呆れ顔で言う。
償い?これが?こんなのだだ・・・
「いいかい?夕日君。君たちをただ辱しめているんじゃないんだよ。必要なのはこちらが上であることを再認識させ君たち被験者がどれ程従順になるのか。それが見たいんだ。そう、ここを出所したときに国と言う絶対的なものから与えられる法律と言うルールをいかに守らせるのか。恐怖で支配するもよし、優しさで支配するもよし。犯罪者にはどれが一番効果的なのかを見るためにはここに人権なんて必要ないよ。」
木下は俺の頭の上に手をのせ耳元で囁く。
その声は酷く低く、逆らうことを許さないと言っているような、そんな声だった。
