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片思い

第10章 固想い

「すいません… お腹痛いんで保健室
いってもいいですか?」

梨花が授業中に手をあげた。


『そーか…一人で行けるか?』
国語の教科担当はデブでキモい。


「れいさんについてきてもらいます。」


あ…あたし?


『じゃあ、金沢頼んだぞ。』


「は…はい…」



二人で教室を出た。




「れいー♪このままサボっちゃお!!」

「え?お腹は!?」

「嘘に決まってんじゃんか(笑)」

「そーなの!?でも荷物教室だし…」

「じゃあ、屋上でも行こうー!」


腕を引っ張られながら
屋上への階段をかけ上がる。


ガチャ


「ふうー!☆やっぱ屋上は気持ちいー」

「ぜぇぜぇ…久しぶりだもんね…」

「れいバテすぎw」

「うるさいー(笑)」



そーだ…
今、なら言える…。


「…っ」
「ねぇ、れいー」

かぶっちゃった!


「な、なに??」


梨花がフェンス寄りかかりながら
話しかけてきた。

「あたしね告白するのやめた☆」


!?!?

「な、なんで??」

ドキドキ…

「あたし別に駿のこと好きじゃないからー(n‘∀‘)η」

「え…?な、なんで?だって昨日は…」



「あたし先輩に惚れちゃったの(照)」


「そ…そーなの?じゃあ富岡くんは?」

「今は先輩にしか興味なーい(笑)
だから応援よろしく!」



うれしい…
でも…もぅ遅いよ…

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