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私は官能小説作家の素材

第2章 まさか、まさかの!?

「じゃあ、これで今日は失礼しますから。原稿は今週の金曜日までですよ‥って聞いてるんですか!?」


パソコンから流れ出る女の人の喘ぎ声。耳に張り付くような高い声で、段々イライラする。

「何、腹立ててんの?」

コソって笑ってんのバレてますけどね!?

「腹なんか、立ってませんけど!?」


突然の逆ギレにケイスケも驚いていた。だけど、眉毛を上げ下げしただけで顔の表情は一切変わらなかった。




「腹立ってんじゃん…」

ボソリと呟いたその言葉がなぜか虚しく感じて、喉が渇いた。


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