先輩と部活
第4章 押し入れの中
「えっ?る、類先輩…ですか」
びっくりした
急だったし質問の内容にも
「俺達が練習してるときさ、いつも類のこと見てるし…さっきも部室で…。てか既に付き合ってる…の?」
先輩は不安そうな顔で尋ねる
そうだ…色々あって忘れてたけど
部室でのこと見られてたんだった
先輩…色々誤解してる
「あ、あの…先輩としては好きですけど…、恋愛感情は…抱いてない…です。」
「ほんとに?」
私の顔をじっと見つめる
「は、はい…」
「そうだったんだ…そっかそっか…!」
さっきの表情とは裏腹に
すっごい嬉しそうな感情が顔に出ている
「あっ、じゃあさっきの部室でのことは…?」
「あ、あれは類先輩に…そ、その…」
「無理矢理、やられたの?」
言ってよかったのかなと思いながら
少しの間をおいて、こくりと頷いた
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