
先輩と部活
第5章 先生
放課後
私の気分は極限まで落ちていた
重い足を動かしながらも国語準備室の前まできた
意を決して扉をあける
「遅かったね。佐川さん。」
柴野先生はイスに座りながら優雅にコーヒーを飲んでいる
人の気も知らないで…
「そこ座って。」
先生に言われたとおりソファに座る
「なんで呼び出されたのか、わかるよね?」
静かにコクンと頷く
「でも、なんで私ってわかったんですか?」
靴に名前書いてる訳じゃないし…
「あの後廊下で類くんに会ったんだよ。君達2人を見かけなかったかってね。」
類くん…?仲良いのかな?
「…じゃあ、やっぱりあの時気づいてたんですね。私達があそこにいたこと…」
「まあ、うん。」
やっぱり、そうだったのか…
だから靴が靴箱に隠されてたんだ
