テキストサイズ

妖魔滅伝・団右衛門!

第3章 加藤と加藤と団右衛門

 






 胡座をかいて座る団右衛門の股座に顔を埋め、嘉明は団右衛門の逸物を口で慰める。まだ朝も早く、空も目覚め切っていないうちから、寝所に漂うのは淫靡な空気だった。

「ん……いいぞ、嘉明。流石殿様、何事も覚えがいいな」

 団右衛門は奉仕する嘉明の尻を掴み、やわやわと揉みながら荒い吐息を漏らす。軽口が勘に触ったのか嘉明は口はそのままに団右衛門を睨むが、上目遣いの挑発的な目はかえって団右衛門を喜ばせるだけだった。

「怒んなよ……あんたが上手いから、オレも嬉しいんだ」

 団右衛門が嘉明の孔に指を入れれば、一瞬口の奉仕が止まる。朝は本来、後ろまで手を出さないのが決まりだ。嘉明は顔を上げようとするが、中を掻き回されると腰が抜けてしまう。結局身を起こす事も出来ず、後ろの快感に浸っていた。

「ほら、口が止まってるぞ? オレを飲まなきゃ終わらないんだ、早くしろよ」

 団右衛門がからかいながら腰を動かせば、嘉明はたどたどしく奉仕を再開する。しかし自分の身を襲う快楽に飲まれ、それは明らかに適当だった。

「口より……こっちの方がいいか? こっちでも、オレは構わないぜ」
 

ストーリーメニュー

TOPTOPへ