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浮気断定社

第2章 探る

入るのを躊躇していると
くわえ煙草の男がビルに入っていく
いまどきくわえ煙草というのもあやしい。

ビルに一歩入った男が振り向いた。


「客さん?」


佐和子は戸惑ったが、メールでかなりの情報を伝えてしまったし
今更ほかの探偵社を探すのも面倒に思え


「はい」

と小さく返事した。


「3階まで階段で申し訳ないけどついてきて」


佐和子は男について階段を上った。

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