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幻星記序章~白夜の時終わりぬ…だが黎明の時来ず

第4章 〈シュレイアール城〉

〈剣〉の居住空間のある建物と回廊を結ぶ…右手にある修練所は、広々とした土地にぽつんー建っている。中に入ると広々とした空間が広がる。青を基調とした色彩で壁は、塗られ…白い緩やかな曲線の柱が映える。
「ほへぇ…。すげぇー!!。」入るや否やリューンは、はしゃぐ。
「たいしたものだ…。」エイナが首を回す。
「すごいー!!。」!ミリリアもはしゃぐ。
「ずいぶん…手入れがされているんだな…。」よく見るとあちこち修繕のあとが見受けられる。
「〈三〉のせいだ…。」
「〈紫銀の剣〉様の…。」
「あいつが八割方出す度に…壊れる…。」
「ほぉー。それは…大変だな…。」
「あいつのせいで〈刀〉を総動員して修繕しているだ…。まったく…。」ぶつぶつと文句を垂れる。
「始めるか?…。」
「そうだな…。」一人、奥へと…歩き、中央付近で立ち止まる。
「この辺りでいいか?…。」
「あぁ…。」
「リューン…エイナ…ミラ…。いくぞ!!。」
「うん…。」
「了解…。」
「わかった…。」小剣を抜くリューン…。大剣を抜くエイナ…。杖をかざすミリリア…。そして、中剣を二本抜くカーン…。中剣を構える〈六の剣〉…。
死闘が始まった…。

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