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第1章 箱

「……あの人…どうしたんですか?」




「…彼は…ここに来て日が浅いから―――――――…」



出ていった警察官の事は気になったが…








それより…




大事にしている箱が気になった―――――…






「――――…あの…

私の箱達は―――…どうなりますか?


大切なものなんです…」







警察官は…
少し困った顔をして――…



「…少し―――…ここでお待ちください…」




と…いい……調書をもって…




取調室から出ていった―――…










警察に協力するのは…


市民の義務だが…






あの箱を…


手放すつもりはない…





大事にしている…箱なのだから…



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