テキストサイズ

第2章 箱の中身

「悪化――…してませんか?

これまでのカルテを見る限り…


他の…登場人物が増えたり、部位を箱に入れたってのは…初めてです――――…」




「そうだなぁ…

だんだん…道脇の執着が薄らいで来たんじゃないか?」



「なら…いいんですが――…」







俺は、診察室の椅子に座る彼女をマジックミラーから覗く…







俺からみたら…




彼女自身が今―――…


白い部屋と言う【箱】に…


大事に入れられているように見える―――――――…





====【完】====




ストーリーメニュー

TOPTOPへ