愛の裏側
第2章 *奪われたハジメテ
でも正直、後悔はしていない。
あっきーは毎回テストで学年1位をとるような人で(ちなみに藍は2位)、いつも勉強に一直線だった。
私に冷めたわけでもなく、他に好きな子ができたわけでもない。
もともと私より勉強の方が大事だった。
それだけ。
だから私がどうしていようと、あっきーとの関係は変わってなかったと思う。
「…俺ならそんなことしねーのに」
「え?」
「…いや。ごめん。何でもない」
その言葉に深い意味はあるの?
わからない。
あなたの考えてることが、さっぱりわからないです、
浅桐先輩。