闇夜に輝く
第20章 全体会議
そして人事の案件に入った。
各店舗の店長が立ち上がり、細かな昇進や降格を簡単な理由と共に報告する。
基本的に他店のことに対して口を挟まないが、やはり西野さんの事についてはそうはいかなかった。
増田さんが発言している最中に先程の部長から質問が飛んだ。
「西野は先月から副主任としたんじゃなかったのか?」
「はい。しかし先月の途中で降格させて、それまでホール長だったここにいる筑波海斗を副主任とホール長を兼務させています」
「つまり、西野は副主任から平になったって訳だな」
「はいその通りです」
「何か重大な事があったって事だよなぁ?」
「はい。確かにありました。しかしその事は彼の為にもここで話すことではないと考えます。そしてすでにその報告は上層部の方にしていますが」
「執行部入りの話も出ていた西野がなぜそこまで降格するんだ?」
「彼は執行部入りの話があっただけで、実際には入った事はありません。それに彼自身、今現在もアクトレスで働いています。また、それによって会社に損害が出ているとも思えませんが」
「ふーん、損害ねぇ。じゃあ、先月の後半の失速は何故なのかね。筑波とかいう新人に副主任という肩書きは荷が重いんじゃないのか?まさか、自分に都合がいいように人事を決めているのではないだろうな?」
部長は不機嫌な表情で矢継ぎ早に疑問を畳み掛けてきた。
場の雰囲気も先程までとは比べ物にならないくらいピリついている。
しかし増田さんは全く動じていない。
それどころか自信に満ちた笑顔でこの場を楽しんでいる様にも見える。
各店舗の店長が立ち上がり、細かな昇進や降格を簡単な理由と共に報告する。
基本的に他店のことに対して口を挟まないが、やはり西野さんの事についてはそうはいかなかった。
増田さんが発言している最中に先程の部長から質問が飛んだ。
「西野は先月から副主任としたんじゃなかったのか?」
「はい。しかし先月の途中で降格させて、それまでホール長だったここにいる筑波海斗を副主任とホール長を兼務させています」
「つまり、西野は副主任から平になったって訳だな」
「はいその通りです」
「何か重大な事があったって事だよなぁ?」
「はい。確かにありました。しかしその事は彼の為にもここで話すことではないと考えます。そしてすでにその報告は上層部の方にしていますが」
「執行部入りの話も出ていた西野がなぜそこまで降格するんだ?」
「彼は執行部入りの話があっただけで、実際には入った事はありません。それに彼自身、今現在もアクトレスで働いています。また、それによって会社に損害が出ているとも思えませんが」
「ふーん、損害ねぇ。じゃあ、先月の後半の失速は何故なのかね。筑波とかいう新人に副主任という肩書きは荷が重いんじゃないのか?まさか、自分に都合がいいように人事を決めているのではないだろうな?」
部長は不機嫌な表情で矢継ぎ早に疑問を畳み掛けてきた。
場の雰囲気も先程までとは比べ物にならないくらいピリついている。
しかし増田さんは全く動じていない。
それどころか自信に満ちた笑顔でこの場を楽しんでいる様にも見える。