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闇夜に輝く

第22章 相談



あたりはすっかり暗くなり、酔った身体に海風が心地良い。

海斗は夜の海を背にしたイスに座り、波音を聞きながらグループ全体を見つめていた。

先程まで隣のイスには優矢君が居て一緒に話していたが、どこかの店のキャストに見つかり、優矢君は強引に手を引かれて行った。
困ったように顔だけ振り向いた優矢君。
海斗は笑って小さく手を振り見送った。

遠くの執行部を見ると、洋子さんがかなり酔っ払っている。
社長のお腹の肉を掴んで遊んでいた。

その隣では接待要因ではないはずのモエさんがなぜか常務や専務にお酒を注いでいる。かなり気に入られてしまったらしい。

一番手前のアクトレスのブースでは山田君が黙々と炭火で食材を焼いている。

その近くで杏奈さんが西野さんを後ろから羽交い締めにして、結衣菜さんが熱々の焼モロコシをトングで西野さんの口に突っ込み遊んでいた。
それを見てたレッドローズのスタッフ達も笑っている。
ダチョウ倶楽部かよ。

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