闇夜に輝く
第23章 帰り道
「でも、お兄ちゃん、ちょっと前より感じが変わった。今の方がかっこいいよ。前は何だかつまんなそうだったもん。あーあ、一回でいいからお兄ちゃんの働いてる姿を見てみたいなぁ」
さすがにそれは出来ないし、大人になったらねとも言えなかった。
この話題を変えるためにも逆に若菜に聞いてみた。
「じゃぁ若菜は今日いた男の人でかっこいいなって思う人いた?」
「うーんと、優矢さんと店長さんかな。あんなにかっこいい人なんて今まで見たことない。でも一番かっこよかったのは洋子さん!女優さんみたいだったなー」
「まぁ、そうだよな。きっとこれから先もあんな人達は中々いないと思うよ。ところで山田君とかはどんな印象?」
「山田君…って、誰かなぁ」
「えー?一緒に散歩してたじゃん」
「あー、あの人。んー、あんまり喋ってないからわかんない。背が高かったって印象くらいかな」
……山田君、もっと頑張ろうよ。
それから坂東さんや西野さん、秋山さんの印象も聞いたが、よく覚えてないという。
なぜならキャスト達のファッションやネイル、ヘアスタイル、メイクなど、若菜にとってすごく勉強になったらしく、女性とばかり話していたらしい。
それでも印象に残っている優矢君と増田さんはさすがだと思った。
電車を乗り換えて最寄の駅に着く頃、若菜は海斗に寄りかかりながら寝息を立てていた。
あどけなさの残るその寝顔を見て、これからはもう少しちゃんと接してあげようと思い直す海斗だった。
さすがにそれは出来ないし、大人になったらねとも言えなかった。
この話題を変えるためにも逆に若菜に聞いてみた。
「じゃぁ若菜は今日いた男の人でかっこいいなって思う人いた?」
「うーんと、優矢さんと店長さんかな。あんなにかっこいい人なんて今まで見たことない。でも一番かっこよかったのは洋子さん!女優さんみたいだったなー」
「まぁ、そうだよな。きっとこれから先もあんな人達は中々いないと思うよ。ところで山田君とかはどんな印象?」
「山田君…って、誰かなぁ」
「えー?一緒に散歩してたじゃん」
「あー、あの人。んー、あんまり喋ってないからわかんない。背が高かったって印象くらいかな」
……山田君、もっと頑張ろうよ。
それから坂東さんや西野さん、秋山さんの印象も聞いたが、よく覚えてないという。
なぜならキャスト達のファッションやネイル、ヘアスタイル、メイクなど、若菜にとってすごく勉強になったらしく、女性とばかり話していたらしい。
それでも印象に残っている優矢君と増田さんはさすがだと思った。
電車を乗り換えて最寄の駅に着く頃、若菜は海斗に寄りかかりながら寝息を立てていた。
あどけなさの残るその寝顔を見て、これからはもう少しちゃんと接してあげようと思い直す海斗だった。