闇夜に輝く
第29章 結衣菜の秘密
店に到着し、タイムカードを確認するとしっかりと出勤時間が17時前に刻字してあった。
店に到着するなり増田さんに呼ばれVIPルームに行く。まだ時間が早いためそこは使われてなかった。
VIPルームのテーブルにショットグラスが2個並び、中に液体が入っていた。
「海斗、座ってくれるか?」
海斗は直感的に何か起こると感じ、緊張しながら増田さんの前に座る。
「結衣菜の事、本当によくやってくれた。発覚する経緯によってはおおごとになるトコだ。その前に解決出来て良かったよ。でもな最後の仕上げが残っている」
「仕上げ…ですか」
「ああ、なぜ俺からではなく海斗から結衣菜にお金を渡す流れにしたか、勘のいい海斗ならもう分かってるかもしれないけどな」
「はい。今回の件が発覚すれば俺にも責任が及ぶようになりました」
「お前のそう言うところ、俺は好きだぞ。ちゃんと分かっててカラオケで何も言わなかったんだな」
「ある程度は覚悟してました」
「そうか、この件に関しては一蓮托生だ。俺がもしもパクられた時、海斗から結衣菜に金が流れていることで、海斗が店を営業停止にさせる目的だったという事実が作れる。そうすれば最悪、この店は守れる。ただ、同時に海斗はウチの会社から相当追い込まれることとなる。だけどな、これで俺とお前は切れなくなった。その意味、わかるな」
「はい。秘密と弱味の共有です。増田さんが落ちる時、上がる時、どちらの場合も俺も一緒って事ですよね」
店に到着するなり増田さんに呼ばれVIPルームに行く。まだ時間が早いためそこは使われてなかった。
VIPルームのテーブルにショットグラスが2個並び、中に液体が入っていた。
「海斗、座ってくれるか?」
海斗は直感的に何か起こると感じ、緊張しながら増田さんの前に座る。
「結衣菜の事、本当によくやってくれた。発覚する経緯によってはおおごとになるトコだ。その前に解決出来て良かったよ。でもな最後の仕上げが残っている」
「仕上げ…ですか」
「ああ、なぜ俺からではなく海斗から結衣菜にお金を渡す流れにしたか、勘のいい海斗ならもう分かってるかもしれないけどな」
「はい。今回の件が発覚すれば俺にも責任が及ぶようになりました」
「お前のそう言うところ、俺は好きだぞ。ちゃんと分かっててカラオケで何も言わなかったんだな」
「ある程度は覚悟してました」
「そうか、この件に関しては一蓮托生だ。俺がもしもパクられた時、海斗から結衣菜に金が流れていることで、海斗が店を営業停止にさせる目的だったという事実が作れる。そうすれば最悪、この店は守れる。ただ、同時に海斗はウチの会社から相当追い込まれることとなる。だけどな、これで俺とお前は切れなくなった。その意味、わかるな」
「はい。秘密と弱味の共有です。増田さんが落ちる時、上がる時、どちらの場合も俺も一緒って事ですよね」