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そうしてクリスマス営業が始まった。

坂東さんの担当キャスト達もギリギリまで交渉を続けて何とか出勤してくれることとなった。

この期間はＡランクキャストはもちろん、Ｂランクキャストまで同伴の嵐のため、Ｃランクキャストが早い時間から待機。
といっても、フリー客は入店できない。
なぜなら、同伴してきた客に指名キャストの支度が終わるまでのヘルプとしてCランクキャストが使われてしまう為、フリー客にまでキャストを回せないから。

そして続々とプレゼントを持って同伴してくるキャスト達。
キャストのロッカーに入りきらない荷物は番号札を付けて店管理。

以前、理子さんの誕生日の時に入りきらないプレゼントをうっかり更衣室に置きっぱなしにしてしまい、他のキャストにパクられる事件があった。
なので、入りきらないものはカウンターの上でしっかり店側で管理する事にしたのだ。

営業開始直後からシャンパン&フルーツ盛り、チョコ盛り、チーズ盛り、レーズンバターなどが絶え間なくオーダーされていく。

グラスシャンパン、モエシャン、ヴーヴクリコ、ドンペリ、クリュッグ、とお客さんのお財布事情に合わせたグレードのシャンパンが入り、あちこちでポン、ポンっと音がなる。