闇夜に輝く
第37章 裏引き
新しい年の営業が始まった。
1月は新年会のシーズンで月末より中旬までが忙しさのピークとなる特殊な月。また、サラリーマンの団体客の集客が見込める為、キャストの人数が必要になるが、2月はその反動で客足が鈍る。
よって単価の安いサラリーマンを大量に抱えつつ、時期を問わずに利用してくれる太客にも気を配らなくてはならない。
このバランスを間違えると2月が酷いことになる。
海斗の担当キャストの
杏奈、リン、咲、美香、つかさ、真紀、サラ
と、この事を踏まえてキャストミーティングを重ねていた。
杏奈、リン、咲 に関しては安定した成績を残しつつ、得意不得意を認識し、自分の武器を明確に使えるようになってきて、前ほど波がなくなってきた。
なので海斗は今月から美香、つかさ、真紀、サラともミーティングを多く行っている。
ミーティングを重ねる中でAランクキャストとBランクキャストの違いを痛感していた。