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闇夜に輝く

第37章 裏引き


特にBランクキャストのつかささんには手を焼いていた。
つかささんはちょっとボーッとした女の子でガードがユルい。

元々、つかささんは北海道でキャバクラのキャリアがあった。
しかし、北海道でのキャバクラは東京でいうセクキャバや、おっパブと同義語。
東京でのキャバクラは北海道ではニュークラと言うらしい。
つかささんは北海道のキャバクラ、いわゆるセクキャバでナンバーワンとして働いていたらしい。

実際、顔やスタイルもそれなりに良い。
けれどそれだけでは人気キャバ嬢にはなれない。
会話や仕草、気遣いや心配りが無いとダメ。

なぜなら指名客ともなれば2時間は当たり前、太客ともなるとオープンラストで利用することもある。
いくら顔が良くても、会話が盛り上がらなければ長い時間お客を楽しませる事が出来ない。

そしてつかささんはセクキャバ上がりの為、お客のお触りやキスに対する抵抗が少ない。

そうやって接客スキルの足りなさをお触りさせる事で指名を稼いでいたが、他のキャストからクレームが入る。
なぜなら、それを見ていた他の客が調子に乗って他のキャストにもお触りをし始めてしまうから。
また、店的にも客層が下品になると、上客が逃げていってしまうため困る。


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