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闇夜に輝く

第38章 同伴トラブル



海斗は店の前のコインパーキングに車を止め、店内に戻ろうとした時、2人の警官に呼び止められた。

「通報があって来たんだが、なにかあったの?」

「いや、なんか男女の痴話ゲンカみたいなのがありましたけど、女のほうが駅のほうに逃げていきましたよ」

海斗はそう嘘をついて、坂東さんが行ったほうとは逆側を指差す。

「ん~、そう。君は関係者じゃないの?」

「いや、たまたま店の看板のライトが点いてるか確認しに降りてきただけですけど」

「そうか。まぁいいや。君、客引きとかしないでね」

「あ、はい。いつもご苦労様です」

そうして海斗は足早に店内へ戻った。


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