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闇夜に輝く

第8章 初出勤



海斗が感心していると、店長はニヤっと悪そうな笑顔を浮かべて海斗の肩に腕を回すと、小声で話を続ける。

「それからな、どんなに指名が少ないキャストでも、心の片隅では自分が一番可愛いと思ってるもんだから、そこんとこ肝に命じとけよ」

「そうなんですか?でも、咲さんもそうですけど自信なさそうなキャストを良く見ますけど」

「それは、指名が少ない事への言い訳。第一、本当に自分に自信がなかったらこんなトコで働かないだろ。どんな子も自分が店の中で一番可愛いがられて、愛されたいって思ってる。だから、絶対に他のキャストと比べるような発言はするなよ。何か言う時はその子自身の過去と比べて良くなったか悪くなったか、また、具体的に何が良くなったか、何が原因で悪くなったかそういう方向で話を進めていく事」

「はい。なんか子育てみたいですね」

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