闇夜に輝く
第11章 優矢くんの秘密 〜約一年前の出来事〜
強制的に引き上げられ、立たされた優矢。
それまで無言を貫いていたが、丸太のような大男の小松崎に向かって物怖じしないはっきりとした口調で言い放つ。
「そうやって、いつも瑠璃を孤独にさせてるのはあんたがたでしょう。俺はどんなに脅されたって瑠璃を遠ざけたりはしない」
優矢は小松崎から視線を外さず続けて言った。
「それから、これはガキのケンカだ。あいつらにだって瑠璃の素性はばれてない。俺は瑠璃の名前さえ呼んでいない。だけどおおごとにしたらそれだけ素性が広がる可能性があるのがわかんないんすか!そしてまた同年代から恐れられていくのがどんな気持ちか!組のエゴでこれ以上瑠璃を傷つけないであげてください」
「何だと!?お嬢が傷つけられそうになったのはお前が原因だろうが!」
小松崎は更に胸倉を突き上げようとしたが、優矢もその手を抑えて抵抗する。
そしてさっきよりも荒い口調で言い返す。
「だから瑠璃からあいつ等を遠ざけるために突っ込んだんだよ!遠めで顔がばれないように!それから何が何でもぶっ倒れないって覚悟しておっぱじめたんだ。あんな大通りでケンカしてればすぐに警察がくる。それまで耐えりゃこっちの勝ちだ。今回はそれで終わりだ。今後瑠璃が狙われるような事はない!」
優矢が視線を逸らさずに言い放つと、小松崎はさらに激高して睨みつける。
優矢を掴んだ腕がプルプルと怒りで震えていた。
しかし、一瞬の静寂の後、大きく深呼吸をした小松崎はその手を放した。
そして鬼の形相は影を潜め、今度は冷たく人を射殺すような視線を向ける。
それまで無言を貫いていたが、丸太のような大男の小松崎に向かって物怖じしないはっきりとした口調で言い放つ。
「そうやって、いつも瑠璃を孤独にさせてるのはあんたがたでしょう。俺はどんなに脅されたって瑠璃を遠ざけたりはしない」
優矢は小松崎から視線を外さず続けて言った。
「それから、これはガキのケンカだ。あいつらにだって瑠璃の素性はばれてない。俺は瑠璃の名前さえ呼んでいない。だけどおおごとにしたらそれだけ素性が広がる可能性があるのがわかんないんすか!そしてまた同年代から恐れられていくのがどんな気持ちか!組のエゴでこれ以上瑠璃を傷つけないであげてください」
「何だと!?お嬢が傷つけられそうになったのはお前が原因だろうが!」
小松崎は更に胸倉を突き上げようとしたが、優矢もその手を抑えて抵抗する。
そしてさっきよりも荒い口調で言い返す。
「だから瑠璃からあいつ等を遠ざけるために突っ込んだんだよ!遠めで顔がばれないように!それから何が何でもぶっ倒れないって覚悟しておっぱじめたんだ。あんな大通りでケンカしてればすぐに警察がくる。それまで耐えりゃこっちの勝ちだ。今回はそれで終わりだ。今後瑠璃が狙われるような事はない!」
優矢が視線を逸らさずに言い放つと、小松崎はさらに激高して睨みつける。
優矢を掴んだ腕がプルプルと怒りで震えていた。
しかし、一瞬の静寂の後、大きく深呼吸をした小松崎はその手を放した。
そして鬼の形相は影を潜め、今度は冷たく人を射殺すような視線を向ける。