
ドロップ・オブ・ロゼ 〜薔薇の涙〜
第10章 分かれ道
真っ赤に熱せられた鉄の塊がナカに入ってくる感じに、どうしても体に力が入ってしまう。
痛みを伴ったままゆっくりゆっくり僕のナカを進んでくる熱い塊。
でも、その痛みに慣れてしまったのか、余りの痛さに感覚がおかしくなってしまったのか、
やがて嘘のように痛みを感じなくなった。
しばらくして、ハアハアと肩で息をする圭太の体が僕の上に覆い被さるように落ちてきて力強く抱きしめられる。
重なり伝わる胸の鼓動に愛おしさが込み上げる。
自分のために、こんなに一生懸命になってくれたのだ、と。
圭太の温もりを確かめるみたいに胸に顔を埋めた。
圭「痛かった?」
「うん、スゴく。でも…」
でも、今はこんなに満ち足りている。
顔をあげ、耳元でごめん、と囁く唇にキスをする。
圭「お詫びにめいいっぱいサービスしてあげるから。」
「サービス?」
圭太が僕の腰を抱え直すと、僕のナカにみっしり埋め込まれた圭太のものがどくんと脈打った。
「あっ……」
圭太のモノが僕の粘膜を巻き込みながら後退してゆく。
ずるずると、ゆっくり舐めるみたいに後ずさってゆく。
ナカから出てゆくのか、と思いきや、
思い切り僕のナカを突き上げた。
