
ドロップ・オブ・ロゼ 〜薔薇の涙〜
第10章 分かれ道
僕の変化に気づいた圭太のモノが、今度は確かな意思を持ってその場所を擦り始める。
「あ……あ……な…んか…」
体がブルブル震え、僕の屹立目掛けて熱い何かが競り上がってくるのを感じる。
圭「ここ?ここがいいの?」
「や……そんな…あっ…」
ここが弱い場所と知るや、しつこく責め立ててくる。
目の前が明滅する。
そう、この感じ……。
さっき圭太に屹立を「イタズラ」されて精液を吐き出してしまう前の感じに似ている。
圭「ねえ、教えて?」
耳朶を甘噛みしながら甘く囁く。
「あ……っあ……だ…だめ…そんなとこ…」
頭の芯が痺れて何も考えられない。
それどころか、目の前が白い世界に覆われて、
熱くて、ドロリとしたものを腹の上に感じた。
これが、所謂、「イク」って感じ?
はあはあと、息を整えるように圭太の胸元に顔を埋める。
圭「気持ちよかった?」
声に出すのもなんだか恥ずかしくて、無言でこくり頷く。
あ…そう言えば……
「あ…あの…圭太は…どう…なの?」
圭太は大きくため息をついた。
