テキストサイズ

女子系男子

第1章 名前は、純。

雨が続く連休、メガネ橋から見える
汚い海を見るとゲンナリする。

何処に行くわけでもなく
俺の休みは、潰れて無くなるんだ。

音楽は、ラジオ
たまにイライラする女性の声
おもいっきり下品に笑うこと無いだろ。。なんて。


アパートの駐車場に着くと
買い出しの荷物を両手に持ち
階段を上がる


俺は、毎日Blueだ。。
青色のドロドロな液体で
身体が包みこまれてんだ。


買い物袋から肉や魚を出し
100均で購入した。
冷凍保存袋に日にちを書いて
入れる。。俺、結構。。主婦向き。

休むこと無く
買い物袋から取り出し
冷蔵庫やら冷凍庫にいれる


一週間これで
大丈夫だな。。納得して

珈琲を入れ
座布団に座り
テレビをつける。。

1日の仕事を終えた気分で
タバコに手がいく

グシャと握りつぶし
立ち上がり
掛けたジャンパーを着る


スニーカーを履いて
鍵を閉め
最後のタバコに火をつけて

階段を降りた。


ビニール傘を広げ
ストレートに伸びた前髪を
目横に流した。

吐く息は、空に向かい消えて
Blueの俺は
深い青色になる。


タバコ屋さんは、おばあちゃんが
コタツに入りながら
店頭を見渡していた。


雨の音は、更に強くなってきた。。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ