失くした恋の癒し方
第1章 大失恋
「麗華ちゃん!今日も飲み過ぎ!!
それ、かなり度数高いからもうおしまい。
はい、あとはコレね!
明日も仕事なんだろう!?」
カウンターの隅でウォッカベースのカクテル、ルシアンを飲み干した私に、オレンジジュースを差し出しながらマスターが苦笑いで話し掛けた。
そう、これが最近の私のAfter five。
週に5日のバー通い。
飲まないで毎日を過ごすなんて出来ない位にダメージを受けていた。
「寺嶋だって辛いと思うよ。
沖縄転勤なんて奴も行きたくはなかったろう。
残された麗華ちゃんの事を考えて奴なりにケジメを付けたんだよ」
マスターは、寺嶋さんとは元同僚で早くに会社を辞めて念願のカクテルバーを開いた。
38歳独身のイケメンマスター。
3年前に店をオープンするにあたり、付き合い始めた私達が開店の準備を手伝った。
そんな訳で、寺嶋さんとの逢瀬ではよく此所を利用していた。
それ、かなり度数高いからもうおしまい。
はい、あとはコレね!
明日も仕事なんだろう!?」
カウンターの隅でウォッカベースのカクテル、ルシアンを飲み干した私に、オレンジジュースを差し出しながらマスターが苦笑いで話し掛けた。
そう、これが最近の私のAfter five。
週に5日のバー通い。
飲まないで毎日を過ごすなんて出来ない位にダメージを受けていた。
「寺嶋だって辛いと思うよ。
沖縄転勤なんて奴も行きたくはなかったろう。
残された麗華ちゃんの事を考えて奴なりにケジメを付けたんだよ」
マスターは、寺嶋さんとは元同僚で早くに会社を辞めて念願のカクテルバーを開いた。
38歳独身のイケメンマスター。
3年前に店をオープンするにあたり、付き合い始めた私達が開店の準備を手伝った。
そんな訳で、寺嶋さんとの逢瀬ではよく此所を利用していた。