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失くした恋の癒し方

第4章 新しい恋

――――…

『谷原さんが見てるわよ』
『麗華の事が、気になるんじゃない!?』

――――


ちあきが時々、私に言ってた言葉を思い出した…


少しも気に掛けていなかったのに、急に意識し始めるなんて…


意外な場所で意外な人に会ったからだわ。

自分で自分に言い訳をしていた。


今日は知らず知らずに谷原さんの姿を追ってしまうせいか、時々目が合い慌てて視線を戻した。


「どうしたのよ!
今日のあんた、朝から挙動不審よ!」

ちあきは怪訝そうに私を見ていた。


「な…何でも無いわよ。
早く終わらないかな〜って、課長の顔色を伺っていたのよ!」


「はぁん。
全くそうね!
早く帰りたいわ〜」


"ふぅ…なんとか誤魔化した"


私は胸を撫で下ろしていた――




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