淡雪
第7章 アイドルの世界
stampのドームツアー打ち上げが開催された。
バックのジュニアも招待されスタッフさんも含めた相当な人数の打ち上げとなった。
いまだこの雰囲気に慣れない俺は会場の隅でいつここから抜け出そうか考えていた。
『相変わらず難しい顔してんな』
俺のそばに来たのは田村くん。
田村くんは何となく俺を気にかけてくれている気がする。
『坂井、デビュー決まったんだろ。
自分を売り込むチャンスだろ。
どんどん話しかけに行けよ』
『あ、はい。そうですね』
『そうですねって。
ったくまだ腹決めてないの?』
『あ...なんか。
俺ってこの世界に向いてるかわからなくて...』
田村くんはあきれた顔で見つめた。
『ったく、手のかかるやつだ。
2時間後に行くから先にいってろ』
田村くんは僕にメモを渡し人混みに消えた。
メモにはバーの名前と住所があった。
僕はそのメモとともに会場をあとにした。
バックのジュニアも招待されスタッフさんも含めた相当な人数の打ち上げとなった。
いまだこの雰囲気に慣れない俺は会場の隅でいつここから抜け出そうか考えていた。
『相変わらず難しい顔してんな』
俺のそばに来たのは田村くん。
田村くんは何となく俺を気にかけてくれている気がする。
『坂井、デビュー決まったんだろ。
自分を売り込むチャンスだろ。
どんどん話しかけに行けよ』
『あ、はい。そうですね』
『そうですねって。
ったくまだ腹決めてないの?』
『あ...なんか。
俺ってこの世界に向いてるかわからなくて...』
田村くんはあきれた顔で見つめた。
『ったく、手のかかるやつだ。
2時間後に行くから先にいってろ』
田村くんは僕にメモを渡し人混みに消えた。
メモにはバーの名前と住所があった。
僕はそのメモとともに会場をあとにした。