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「you

　覚えているか？


　ボクは璃子を手放すな


　そう言ったはずだ」



「...それは　覚えています」



僕は混乱しながら答えた。



「手放すな


　それだけだ」



ーー?！


　　よくわからない...



「この世界を甘く見てもらっちゃ困る。


　youが交際宣言したせいで


　もうyouにドラマの話は来ない


　だから璃子を優先的にまわす条件で


　youをキャスターに抜擢してもらった。


　つまり、だ


　youは璃子がいないと仕事ももらえない。


　それが現実だ。



　これはyouが蒔いた種だ。


　キャシーのせいにするな。


　数字に追われる人間は使えるものはなんでも使う。璃子のことなんて考えないさ


　youが璃子を手にいれたせいで


　璃子は自由じゃなくなった」



僕は茫然と

ただ　茫然と話を聞いていた。


「好きだから交際します。


　彼女が辛そうだから別れます?！



　一度開けたパンドラの箱は


　もうもとには戻らない。


　欲望に取り憑かれた人間は利用することしか考えないんだよ。


　you　後戻りは出来ない」




.........。