淡雪
第17章 誓約
Jさんはデスクの引き出しから何かを取り出した。
婚姻届
書いた覚えのない僕と璃子さんの名前が書かれている。
「田村が持ってきた。
キャシーが時間外窓口に出したあと
『間違いがあるからと』
必死に守衛を説得して返してもらったらしい。
『一生に一度の大事なことだから
坂井に書かせてやってほしい』
って
ボクに頭を下げたよ。
youの覚悟が聞けなかったら
ボクが出しに行くつもりだった」
Jさんはその紙を破り捨てた。
そして新しいJさんとキャシーさんのサインの入った婚姻届を差し出し
「覚悟は 決めたな」
そう言って
その紙をボクに手渡した。
ーー田村くん...
ズルいくらい
カッコいいです
僕はその紙を受け取り
唇を噛み締めた。
婚姻届
書いた覚えのない僕と璃子さんの名前が書かれている。
「田村が持ってきた。
キャシーが時間外窓口に出したあと
『間違いがあるからと』
必死に守衛を説得して返してもらったらしい。
『一生に一度の大事なことだから
坂井に書かせてやってほしい』
って
ボクに頭を下げたよ。
youの覚悟が聞けなかったら
ボクが出しに行くつもりだった」
Jさんはその紙を破り捨てた。
そして新しいJさんとキャシーさんのサインの入った婚姻届を差し出し
「覚悟は 決めたな」
そう言って
その紙をボクに手渡した。
ーー田村くん...
ズルいくらい
カッコいいです
僕はその紙を受け取り
唇を噛み締めた。