テキストサイズ

齧りかけの林檎

第9章 ● 君のメール ♀side





階段を一気に駆け上って、リュックから自分の家の鍵を取り出した。



ドキドキして手が震えて、鍵がうまく刺さらない。



なんで10歳も年下の男の子に対して、こんなにドキドキしてんの!?



しっかりしろ、ゆり!



スーッ。



ハーッ。



スーッ。



ハーッ。








深呼吸をして心を落ち着ける。



さっきコートのポケットにしまったスマホが震えた。








ストーリーメニュー

TOPTOPへ